JIDA東日本ブロックニュース～2025年6月号〜

東日本ブロック　浅香秋也

先日は関東でも30度超えの日があり、かと思えば大雨が降ったりと忙しなく、皆様体調崩されておりませんでしょうか。夏本番のその前には梅雨の時期となりますが、季節を楽しむ余裕が欲しいものですね。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。

【25年6月号目次】
1：東日本ブロック新会員紹介

2：展示会などの告知

3：コラム

4：編集後記

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1：東日本ブロック新会員紹介（担当：安原七重）

当コーナーでは、東日本ブロック会員同志の顔が見えるメディアとして、最近入会された方や、入会時期を遡って会員の方を毎月ご紹介していきます。今後ぜひ会員のみなさまとの交流を深めていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

■乙部博則
勤務先：otobe. design
主な分野：産業機器、建材、日用品、中小企業デザイン支援
申込動機：他のデザイナーとの交流を通じて多様な視点や技術に触れ、自己の活動の場を広げていきたいと思います。特に自身の長く培った3Dデザインの知見を共有していきたいと考えています。
活動希望：3Dに関係することやデザインマネジメント、デザインメーカーズなどに参加したいと思います。
E-mail：otobe@otobe-design.com
Website：http://www.otobe-design.com/

■武井敏之
勤務先：株式会社三興ネーム
主な分野：産業用機器メーカ各社の製品（メンブレンＳＷ、透明ＦＨ、等々）
及び開発用途の構想設計から具現化までの実務とアドバイスなど上場企業様との取引が多い。
申込動機：会員との交流を通し、新材料の発見及び時流にあった新しいアイディア、デザインの発見をしたい。
活動希望：様々な委員会に参加して交流を深めていきたいと考えています。
E-mail：toshiyuki.t@sanko-np.co.jp
Website：https://www.sanko-np.co.jp

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2：展示会などの告知

「デザインあ展neo」
2025年4月18日(金)～9月23日(火)
https://exhibition-ah-neo.jp/

「タピオ・ヴィルカラ　世界の果て」
2025年4月5日(土)～6月15日(日)
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202504_tapio.html

「ゼミ展2025 デザインの学び方を知る」
2025年5月19日(月)～6月21日(土)
https://www.designhub.jp/exhibitions/seminars2025

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3：コラム（担当：長谷高史）

最近JIDAデザイン検定が大変好評です。テキストも改訂が進みさらに充実してきました。私はJIDAデザイン検定に先立ち、デザインの教科書を作る計画から参加してきました。今から18年も前のことになります。当時JIDAにおいてインハウスのデザイナーの地位向上が叫ばれていました。企業内におけるデザイナーの業績評価に統一した基準がなく、各企業内基準で裁定されていた。このことについて、エンジニアには評価制度があり社内における差別と共に、デザイナーの役員登用も甚だしく遅れていた。土木やランドスケープ、建築などには、各学会が主催する講演会、セミナー、委員会、論文投稿などに、ポイント制度があり、それが個人の評価になります。

いわゆるCPD（Continuing Professional Development）です。このシステムをデザイン界にも導入できないかとの検討会が、私が理事をしていた日本デザイン学会で始まり、私が担当理事で、当時の会長の千葉大学の杉山和雄教授と進めることになり、当然JIDAとの共催でなければ確立できない事から、JIDAの会員である私が橋渡しと調整を行うこととなりました。しかし、CPDプログラムは簡単ではなく、仕組み作りから、運営、資料、年間計画、連携する教育機関、各団体等、様々な取り組みが必要であり、デザイン学会の会員には研究者が多く、インハウスのデザイナーが少ない事から、賛同者が少なく、逆にJIDAにはインハウスのデザイナーが多い割には委員会に参加する会員が少ない状況でした。

そんな状況の中、JIDAでは先ずはデザインの教科書を作り、それをテキストとした検定制度を制定し、JIDA認定1級、2級という資格認定をすることにより、その資格が社内の評価制度のも繋がるではないかとの意見集約となり、教科書作成が始まりました。その最初がPRODUCT DESIGN 2009年7月発行でした。

それから16年が経過し、現在新たな検定制度が始まりました。テキストも充実して将来的に建築士と同じような国家資格になるよう希望しています。誰でもデザイナーと言われる今日この頃、JIDA会員の技能、知識、見識などはより評価されるべき職能と思います。この事からこの制度の益々の充実を祈念しています。

※左から「2009年版」「2014年版」「2021年版」

長谷高史　JIDA会員　前監事・次期監事就任予定
長谷高史デザイン事務所代表　愛知県立芸術大学名誉教授

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＜ご案内＞
JIDA会員の泉里志さんが開設された折り畳み椅子の博物館の展示のアドバイスをさせて頂きましたので、そのご案内とお知らせです。

日本初の「キャンプ椅子ミュージアム」が山梨県山中湖にオープン
～創業30年の歴史と技術を凝縮、100点の展示でキャンプ文化を体感～

オンウェー株式会社（本社：東京都、代表取締役：泉里志）は、2025年4月16日（水）、山梨県山中湖村に日本国内において初めての（※）キャンプ椅子専門ミュージアムとして、「オンウェーデザインミュージアム」をオープンしました。
※2025年4月時点、自社調べ。

■ミュージアムの特徴
・創業30年間に開発した過去・現在のキャンプ椅子約100点を展示
・日本のキャンプファニチャーの進化を見ることができる
・過去の人気商品、ヒット商品、試作品、コンセプトモデル、創作のプロセスなどの特別公開
・実際に座って体感できる体験展示コーナー

■開設の背景
コロナ禍以降低迷するキャンプ用品市場の活性化を目的に、キャンプ文化の魅力を再発信する。アウトドアの聖地・山中湖に立地することで、キャンパーや観光客への訴求力を高める。当社商品の歴史的な変遷を通じて、日本のキャンプ文化の奥深さを感じていただければと考えています。

■展示のハイライト
・歴史回廊：1995年の創業時から現在までの進化を時系列で展示
・イノベーションゾーン：特許や意匠取得の数々（国内約35件）
・未来ラボ：デザイン教育に力を入れている次世代の育成の成果
・モノづくりの楽しさ：製造現場の再現ゾーン

■基本情報
名称：オンウェーデザインミュージアム
所在地：山梨県山中湖村235-5
開館時間：10:00～16:00（季節変動あり）
入場料：大人500円、小学生以下無料

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4：編集後記

先日家族で「横浜人形の家」で開催されている企画展『魔法少女の軌跡 -History of Japanese animation for girls-』を見に行ってきました。Webで展示情報を見つけたとき、ふと「そういえば奥さん、こういうの好きだったな」と思い出し伝えたところ「絶対行きたい！」というわけで、子どもも一緒に連れて出かけてきました。当日はあいにくの大雨でしたが、会場には私たちと同世代くらいか少し上くらいの女性を中心に、海外から来たと思われる方々の姿もちらほら。

展示されていたグッズを見ながら、奥さんは「これ持ってた！」「これは欲しかったけど買ってもらえなかった」などと、当時の記憶をたどって楽しんだり、悶絶（？）していました。こちらはついプロダクト―工業デザイン的な観点から「デザインや成形技術など、年代なりだな」「微笑ましいな」などと思うことも多かったのですが、単純なものとしてのクオリティ以上に、やはりIP（知的財産）の力はすごいなと感じました。人とものの間にある、ある種の特別な関係性として、他の多くのプロダクトにも通じる大事な視点なのかも、など奥さんや他の観客の方々を見ながら思ったりしました。そして30～40年前の魔法少女グッズを前に、ポカンとするわが子の姿も面白かったです。

展示は6月末まで開催されているようです。同世代の奥さまがいらっしゃる方はぜひ。
https://www.doll-museum.jp/15385

■お問い合わせは、JIDA事務局まで

　公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会
　 Japan Industrial Design Association/JIDA
　〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F
　 Phone : 03-3587-6391　Facsimile : 03-3587-6393
　 E-mail : jidasec@jida.or.jp
　JIDA東日本ブロックE-mail : jida-east@nifty.com
　 URL : https://www.jida.or.jp/

配信日時： 2025/ 06/ 02