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EAST JAPAN BLOC 東日本ブロック
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JIDA東日本ブロックニュース~2025年10月号〜


 

【2025年10月号目次】

1:JIDA SUMMIT 開催報告

2:JIDA Portfolioサイトについてのご案内

3:おすすめ展示会&イベントのご紹介

4:コラム

5:編集後記

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【1:JIDA SUMMIT 開催報告】(セミナー委員会 委員長 浅香 秋也)

先日9月27日(土)に開催しました『JIDA SUMMIT インダストリアルデザイン起点の新産
業イノベーション』は、皆様のおかげにより無事盛況のうちに終了いたしました。
会場にお越しいただいた皆様、そしてオンラインでご参加もしくはご注目くださった皆様、
改めて心より感謝申し上げます。今回フォースタートアップス様との共催という新しい試
みでしたが、少し駆け足な内容もありましたが、概ね「内容が非常に濃かった」とご好評
をいただいたとのことで大変嬉しく思っております。

今回のサミットでは、JIDA内外のデザインの「今」と「未来」を皆様と共有できました。

●第1部の公開会議
村田理事長からの熱いメッセージと、各委員会の活動ピッチを通して、「デザインで社会
を動かす」という私たちのビジョンを深く共有できたと感じています。
●第2部のクロスセッション
デザイン・スタートアップ企業の方々との活発な議論を通じて、インダストリアルデザイ
ンが新産業を生み出す確かな可能性を、より具体的に感じていただけたことと思います。
●懇親会
協賛いただいたおつまみや握りたてのお寿司が振る舞われ、立場や世代を超えたネッ
トワーキングが行われました。未来に向けた共創のきっかけとなってもらえれば幸いで
す。

JIDAは、このサミットで皆様から発信いただいた貴重なお話やアイデアをエネルギーを
力に変え、これからも「社会に効くデザイン」の価値を、実装と発信の両面から高めてい
きたいと思います。引き続き、JIDA活動にご期待、ご参加ください。今後ともどうぞよろ
しくお願いいたします。

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★JIDA SUMMIT共催企業、フォースタートアップス社からのご案内★
フォースタートアップス主催の国内最大級の成長産業カンファレンス『GRIC2025』が、
2025年11月11日(火)~13日(木)の3日間にわたって開催されます。皆さまのご参加
お待ちしております!
詳細はこちら↓
https://gric.forstartups.com/


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【2:JIDA Portfolioサイトについてのご案内】(広報委員会情報部会長 塩田 英人)

既に会員の皆様にはご案内しておりますが、改めてのお知らせです。JIDA 広報委員会
では 新たに「JIDA Portfolio」サイト を公開いたしました。「JIDA Portfolio」は、会員の
皆様の作品や活動内容を掲載し、一般の方々に広くJIDAの会員様の活動をご紹介す
ることを目的としたページです。ぜひご覧ください!
※JIDA 公式サイトのトップページからもアクセス可能です。
https://portfolio.jida.or.jp/

現在、「JIDA Portfolio」の掲載参加者を募集しています。詳細については下記ご確認く
ださい。皆様のご参加をお待ちしております!

▼参加方法
このページに参加するためには、下記 URL からご応募ください。
応募フォーム:https://forms.gle/MFor7nGhknCMhApM6
ご回答いただいた方へ、応募フォームに記載いただいたメールアドレスに詳細をお送り
します。事務局でページの設定を行った後、パスワードなどの入り方をご案内いたしま
す。

▼利用期間 / 費用
2027年3月末まで費用は無料です。その後、毎年度毎(毎年4月初頭より翌年3月末日
まで)のご利用になります。
個人会員:毎年度 5,000 円(税込)
法人・団体会員:毎年度 15,000 円(税込)
依頼時制作費:10,000 円(税込)
(ページの制作が面倒な方やご自身で作る時間が無い方は、ご依頼頂ければページ制
作致します。)
※2027年4月以降はいつ入っても1年分の料金となります。

▼ページ内容
ページは各自1ページ、自由に書き込めます。内容は JIDA での活動や、ご自身のデザ
インワークの内容になります。合致していれば内容はお好きに記載いただいて構いま
せん。
※すでに何名かサンプルページを制作し、掲載していますのでご覧ください。是非皆さ
んのご参加をお待ちしています。


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【3:おすすめ展示会&イベントのご紹介】(東日本ブロック 大喜多 一範)

■時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010
開催期間:2025年9月3日(水)~ 12月8日(月)
開館時間:10:00~18:00(毎週金・土は20:00まで)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
公式サイト:https://art.nikkei.com/prismofthereal/
休館日:火曜日
観覧料:2,000円(一般)、1,000円(大学生)、500円(高校生)、中学生以下は入場無料
開催概要:
「冷戦の終結とグローバル化の進展により、人や情報の往来が活発化し、国際的な対
話が広がりを見せたこの20年間に、日本ではどのような美術が生まれ、どのような表現
が世界へと発信されていったのでしょうか。
数多くの実験的挑戦は、時代、社会の動向をとりこむプリズムとなって、さまざまな問い
かけを含んだ作品へと反射されていきました。本展では、国内外50を超えるアーティス
トの実践を通して、その多様な表現の軌跡をたどり、そして検証します。」

■TYPE-XIII Atelier Oï project
by A-POC ABLE ISSEY MIYAKE:一枚の布から生まれる、新しい光のかたち
開催期間:2025年10月1日(水)~ 11月24日(月)
開館時間:11:00~19:00
休館日:火曜日
入場料:無料
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
公式サイト:https://www.2121designsight.jp/gallery3/type_xiii/
開催概要:
「本展は、A-POC ABLE ISSEY MIYAKEとスイスを拠点とするデザインスタジオatelier oï
(アトリエ・オイ)の協業によって生まれた、「一枚の布」と「一本のワイヤー」を融合させ
た新たな照明器具のプロジェクトの展覧会です。
建築やプロダクトデザインなど、多岐にわたる分野で活躍するatelier oïと、異分野や
異業種との協業を通じてこれまでにない服づくりを探求しているA-POC ABLE ISSEY
MIYAKE。この二者のデザインに対する思想やアプローチへの共鳴から、プロジェクトは
スタートしました。そして、ものづくりのプロセスを大切にしながら、お互いの視点や技術
を交差させ、絶え間ないアイデアの交換を通してプロジェクトを進めてきました。
A-POC ABLE ISSEY MIYAKEはこれまで、身体に向き合いながら「一枚の布」の持つ可
能性をさまざまな技法を用いて追求し、独自の衣服を創り出してきました。本プロジェク
トでは、それを更に一歩前に進めて、照明という新たな領域に挑戦しています。本展で
は、atelier oïとの協業から生まれた二つの照明器具シリーズを展示します。
このプロジェクトは、2025年4月のミラノデザインウィーク期間中に発表され、「一枚の布」
がもつ可能性を、衣服ではなく照明という新たな領域で最大限に引き出す試みとして、
世界的に大きな反響がありました。本展では、その発表時のプロトタイプを中心に再構
成し、日本で初披露します。機能性と美しさを兼ね備えた新しい照明体験を、ぜひご覧
ください。」


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【4:コラム】(東日本ブロック 倉方 雅行)

この度、このコラムへの執筆の機会を頂き、ありがとうございました。暫くJIDAの表だっ
た活動から姿を顰め、サナギ状態でおりました東日本ブロックの倉方雅行です。

昨24年度から復帰して、ミュージアム委員会(以下DM委)で活動再開を果たしました。
そして、今年度はギャラリー運営がDM委に戻ったことから、以前拝命していたギャラ
リー部会長に、また新たにセミナー委員会のデザインスクール部会の委員に加え、さら
に東日本ブロックの運営委員に選出していただきました。

その中でも、長く活動しているセンター活動のDM委では、かつてセレクション事業の
ベースとなる部分の構築に携わらせていただき、それがおよそ四半世紀を経た今日ま
で継続し、それに今でも自身が関わっていられる事を、とても嬉しく思っています。
ミュージアム活動は単にモノやコトを収集分析展示するだけでなく、それをご覧になって
くださった方々がそれらの産まれた背景を共有する事で、人とモノ・コトと生活と社会の
関わりを実感してくださる事にあると考えています。それを「図書館」と同じく教育施設と
しての「博物館」という形で実現する事が、私の中での活動の大きな目標です。

では、姿を顰めていたその間に何をしていたのかと言うと、実はミュージアム活動に
必要だと思う「博物館学芸員」さらに生涯教育にも興味を持っていたことから「社会教育
主事」の資格を大学で取得したり、大学院で経営学を学び直したりと、自ら生涯学習を
実践的に行なっていました。と言うのは、ミュージアム構想から実現に至るまでの道の
りが、他の先進諸国よりもとても時間がかかっているのは、我々の力不足だけではな
く、行政の仕組みと教育の勘違いからではないかと感じていたからです。

ご存知のように、我々JIDAを含むデザイン団体の関係省庁は経済産業省、一方博物館は
文部科学省です。つまり、デザインの博物館を実現させるためには両役所の足並みが
揃わない限り実現しないでしょう。さらに、文科省主導の我が国のデザイン教育は、
美術(図画工作)の中に位置付けられており、本来のデザインの趣旨のほんの一部が
切り取られて実施されている現実があります。私は特に初等教育と社会教育でのデザ
イン教育の重要性を感じていて、初等教育のデザイン授業は「生活」の中に組み入れ
て、そのプロセスと成果物(回答)が様々な科目と連携している事を、実感させることが
特に大切なのでは思っています。

そんな思いの中で大学の専任教員を一昨年度定年退職すると、舞い込んで来たお話
が、幼稚・保育園と小学校からのデザイン講座の依頼。前者は保護者向けのデザイン
のお話、後者は小学校1,2年生児童へのデザインの実技。それぞれご担当の方に、
一般的なお絵描きや工作の様なデザイン授業は行わない事をご了承していただき、
年間を通じて数回に渡って連続講座を実施しました。両受講者ともに「デザイン」という
単語から来る一般的なイメージの払拭で、講座初回は戸惑いを見せていましたが、
連続的に「デザイン思考」を実践して形にするワークショップを実施したことで、理解は深
まっていきました。保護者の方々からは、子育てでの子供に向かう気持ちの切り替えに
役にたつと感想をくださり、小学校児童らからは前回の成果物を自分なりに考案したモ
ノを見せてくれるなど、毎回何をするのかを楽しみにしてくれていた様子を示してくれま
した。このことは、大学生に向けたガチなデザイン教育も重要ですが、これからはこうし
た社会教育の事例を広める事にも意義があると思い、今年度になり冒頭の活動に参加
したことで、今後JIDAデザインスクールでの資料に反映できると実感したのです。

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またさらにその間に、若い頃から興味のあった「声の仕事」を役に立てられないかと
考え、ミュージアムの現物保存に加えたデジタルアーカイブ作成で、音声ガイダンスの
収録を思いつきました。そこで、声だけではなく身体の動きも表現には必要と気づき
芝居の勉強も始めたところ、これがまた楽しく何度か主役を張る舞台に立たせて頂いた
りもしていました。ただこの「声の仕事」は、もはやAIに任せても良い時代なのかも知れ
ないと、近頃感じているところですが。

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書かせて頂いた様にさまざまな事をしながら、しばらく俯瞰してJIDAを離れて観ていた
ことで、様々な委員会やブロック活動がそれぞれに関連させられるであろうことと、まさ
に自身が提唱している「俯瞰のデザイン」を、サナギの時期を経た事で無事に羽化でき
て来たのかと感じ始めることができました。まだまだ学び足りない事が多々ある中で、
かつて理事だった時に担当させていただいた学生会友が、今まさに正会員となってく
れたことで、その時代の夢が叶いさらに彼らと共に学び、次の夢に進められるであろう
と改めて思うところです。

まだまだ好奇心旺盛な私ですので、何かお役に立てそうなことがありましたら、ご遠慮
なくお声がけ頂けたら幸いです。これからもよろしくお願いします。


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【5:編集後記】(東日本ブロック:安原 七重)

小学校の修学旅行以来、数十年ぶりに日光を訪れました。東照宮や華厳の滝など、
有名どころはもちろん見応えがありましたが、思いのほか印象に残ったのが「日光江戸
村」でした。

町並みの再現度が高く、スタッフは皆、当時の装束をまとい、言葉遣いまで江戸風。
気がつけば、まるで本当に江戸時代に迷い込んだような気分に。何より感心したのは、
スタッフの徹底したホスピタリティ。エンターテイメントとしての完成度の高さは、ディズニ
ーランドにもひけをとらないのでは?と驚きました。忍者ショーの迫力、花魁パレードの
華やかさに加え、ちょっとした茶店や、下駄や笠のお店などにも風情があり、江戸の暮
らしの楽しさがにじみ出ていました。

電気もネットもない時代。けれどそこには、自然と共に生きる、活気に満ちた日常が
あり、どこか“ミニマルで豊かな暮らし”のヒントのようなものを感じました。
現代の喧騒を離れて、タイムスリップした数時間。足が疲れましたが、心はなんだか
軽くなっていました。たまには、こういう時間もいいものですね。
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■お問い合わせは、JIDA事務局まで

  公益社団法人 日本インダストリアルデザイン協会
  Japan Industrial Design Association/JIDA
  〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F
  Phone : 03-3587-6391 Facsimile : 03-3587-6393
  E-mail : jidasec@jida.or.jp
 JIDA東日本ブロックE-mail : jida-east@nifty.com
  URL : https://www.jida.or.jp/

 

配信日時: 2025/ 10/ 01