JIDA

第55回「3Dプリンター」

 

2009年11月17日
丸紅情報システムズ株式会社
<デザイン現場における3Dプリンター活用のすすめ>
参加者:11名

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近年、PCのスペック向上や3Dソフトウェア(CAD・CG等)の機能向上などにより
非常に高精度な3Dデータの作成が可能になりました。それに伴いプリンターの機能も向上し
美しいプリントが可能になりましたが、3Dデータを紙にプリントしても2Dのまま、3D
ではありません。モニター上での確認もしかり、本当の意味で3Dと呼ぶことはできません。
3Dプリンターは、こういった3Dデータを立体物(モデル)として出力することができる
本当の意味での「3D」出力機です。
今回は特に丸紅情報システムズ様にて扱われている3Dプリンターの中でも低価格な

「uPrint」について、実機によるデモンストレーションやショールーム見学をまじえながら、
ご説明いただきました。

■「uPrint」の特徴
「uPrint」は3Dプリンター製品市場において世界で46%のシェアを持つ、アメリカ・ミネソタの
ミネアポリスにあるストラタシス社製の製品です。同社は198万〜9000万円程度まで
幅広い価格帯の製品群を有しています。
「uPrint」はその中でももっとも低価格な製品ですが、高価格帯の製品にも劣らない以下

のような様々なバリューがあります。

・高速造形
・ABS樹脂の採用
・手頃な価格(198万円〜)
・プリンターのような簡単操作(対話式の操作)
・本体重量76kgという軽量設計
・100V電源で動作可能
・FDM方式(ABS樹脂(線状)を300度のヒーターで溶かして積層し固める)
・造形におけるサポート材(アクリル系)はドライバソフト側で自動造形

上記のように、光造形や粉体造形と比較しても対抗しうる機能を有しています。

■用途・事例
出力されたモデルは、形状検討、機能検証、プレゼンテーションモデルなど、様々なシーンで
応用できます。

・自転車のライトの試作モデル
・ホビー用ロボットの外装試作モデル
・建築のプレゼンテーション用スケールモデル
・PC用マウスの形状試作モデル
・アート作品

等々、デザインイメージを今までよりも素早く低価格で具現化する事が可能になります。

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「uPrint」という名前のとおり、まさにプリンター感覚でデザインイメージを出力できる感覚は
最大のバリューだと感じました。「“オフィスに3Dプリンター”の時代がようやく見えてきた。」
と感じられる勉強会となりました。