JIDA

第5回「マジョーラカラー」

 

2003年12月3日
日本ペイント 
マジョーラプロジェクト:清水 慶司氏
参加者 18名

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マジョーラカラーは、光源の位置や観る人の位置によって表面色からシェード色(底色)
の間で2色以上のカラー変化をもつ塗装系塗料です。

ベースカラー(基本的には黒)+マジョーラ顔料+トップコート、という3層で構成され
ます。基本色は6色。
他にない特殊性は、カラーシフト(色域の変化)が大きいところにあります。色によって
変化する色域は異なりますが、最も色域変化の大きい色は「アンドロメダ」という名称
の色で、グリーンから紫まで変化します。

マジョーラは、顔料となるアルミをベースにした特殊粉末をアメリカから輸入し、日本
ペイントが塗料にして販売しています。
塗料以外で同じカラーを実現している例は、同じ粉末を使用して樹脂成形材料は大日
精化が、フィルム、シルク印刷インク、水圧転写インク等はまた別のメーカーが製造権
を持って製造販売しているようです。

このマジョーラの唯一最大の欠点は価格にあります。なにしろ顔料が1kg100万円だ
そうですから・・・。これも色によって異なりますが、一番高い「アンドロメダ」で
1リットル8〜10万円、基本6色は全て6万円以上だそうです。
自動車1台塗装しようとすると40万円くらいはかかってしまうそうです。
いままでに実績のある分野としては自動車、バイク、自転車、ヘルメットなどの車両系
と、楽器、釣り具、スポーツ用品、アイボなどの趣味系の製品に限られてしまっている
のが現状です。

基本6色は高価であることばかりでなく、カラーシフトが大きすぎる為に一般性に欠け
る点もあってやや苦戦していますが、近いイメージでも、より品が良く、価格も安い
製品として「NEO」という製品も発売しています。こちらは1リットル1万2千円程度
と、一般的な塗料と比べるとまだ高価ですが、手が届く価格にまで下りてきていると言
えるんじゃないでしょうか。来年には「液晶」を顔料に使用した新シリーズを発売する
そうですので、また期待しましょう。価格は2〜5万程度の予定だそうです。清水マネー
ジャーの今後の狙いとしては、携帯電話とマニキュアだそうです。

日本ペイントのカラーサンプル帳をまとめて注文したいと思いますので、お申し込み
ください。価格は下記一般価格より少しでも安くなるよう交渉したいと思います。

1.マジョーラ カラーサンプル   ¥7,900
2.自動車塗料 カラーサンプル   ¥2,600