JIDA

第46回「シボ - リアルサーフェーステクノロジー」

 

2008年3月4日
株式会社棚澤八光社
「バナトーン、セラシボ、リアルサーフェーステクノロジー」
参加者:16名

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製品の表面処理のひとつであるシボ。今回は新工法で新たな可能性を持つシボについて
株式会社棚澤八光社様より、沢山のサンプルを拝見しながら、ご担当者様のお話を交えてご紹介いただきました。

■バナトーン
模様が付いている厚さ150μ〜のフイルム。
バナトーンの模様はインジェクションで金型に加工し成形した製品の模様と同等で、

主に開発中のモデルに貼り、製品になった時の表面の出来栄えを確認出来る。

以上の特性を生かし、モーターショー等では多くのメーカーに採用された。
各メーカーではモデルの形状と絞模様の相性の確認のために使用されている。
絞模様は株式会社棚澤八光社が持つ既存の模様と、新柄(ユーザーがデザインした

データーを3次元化できる)をモデルに貼り納品出来る。

■セラシボ
マスターとなる模様をセラミックシートに反転させ、そのシートを金型に貼り、成形を行う。
マスターの模様を精度高く成形品に反映する事が出来る。マスターから直接模様を採る

事が出来るので自然物(木目や葉脈、皮等)、織物などからの模様採取も可能。
セラシートは剥がす事も出来、同じ金型で違う模様の成形品を得る事が出来る。
試作型・量産型対応品


【リアルサーフェーステクノロジー】
セラシボと同系のシートをモデル等に貼り、セラシボの出来栄えを確認出来る工法。

◎質感比較
・エッチング = バナトーン
・セラシボ = リアルサーフェーステクノロジー
◎ 使用用途
《量産》・エッチング・セラシボ
《試作・検討用》・バナトーン・リアルサーフェーステクノロジー

シボというスタンダードな表面処理。素材革新による加工法の進化を見る事が出来た
興味深い勉強会になりました。