JIDA

第32回「工業用塗料」

 

2007年4月18日
武蔵塗料株式会社

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●塗料について  
<効用> 物の保護・美装・特別な機能の付加

●塗料の構成
大きくわけて、「塗膜成分」「非塗膜成分」があり、塗膜成分には顔料や補助成分、
非塗膜成分は溶剤等で構成されている。 現在のメインは、石油からつくる合成塗料が主流。  
<溶剤>
アルコール、エステル、エーテル、ケトン類等の種類がある。  
<顔料>
・体質顔料:下塗り、肉もちを与える。
・さび止め:下塗り、防錆  
・着色:色をつけ加飾、隠ぺい力を与える。  
顔料には無機系と有機系があり、無機系が一般的。 有機系は鮮やかだが、隠ぺい力が劣る。
耐候性、耐腐食性、耐薬品性等様々な試験を行い製品化される。

●塗装、塗料の動向  
ロボットによる塗装、スピンドル塗装等、効率化される傾向にある。
段々と鮮やかな色になっている。  
<携帯電話等> UV塗装が施されており耐摩耗性が向上しているほか、発色もアップする
<自動車の内装等> レーザーエッチング工程で色抜きし、素材色を出すことで、ピクト
グラム等の表示にも対応できるようになった。  
<デジタルカメラ等> カメラはフィルムを入れるため感光しないよう、黒が多かった。
耐摩耗性能UPに伴い、UV塗装を使用しカラーバリエーションも増えている。  
<AV機器、PC> 黒→シルバーメタリックに変遷している。

●感想
塗料の構成や製造方法等、基本的な勉強だけでなく、塗料、塗装業界の動向等、製品に使う
際の留意点等も学ぶことができ、表面処理に塗装を採用する際に広く応用できる勉強会とな
りました。