HOME » Information » JIDAから2016年【理事長より新年の挨拶】

◆プロフェッショナル集団としてのJIDA◆

 
                  (公社)日本インダストリアルデザイナー協会
                     理事長 田中 一雄
 
2016年、明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、皆様方に一言ご挨拶申し上げるとともに、本年のJIDAとインダストリアルデザインのあり方に対し、所感を述べたいと存じます。
 
■危機に立つデザインの専門性
昨年のデザイン界は、残念な動きの中にありました。新国立競技場設計コンペの白紙撤回と再実施。そして起こった、オリンピックエンブレム「盗用問題」。こうした出来事は、少なからずデザインの地位を貶め、デザイナーそのものに対する信用を傷つけるものとなってしまいました。さらに残念なことは、デザイン報酬に対する、メディアの「安易な批判」です。これらは、専門性に対する理解を全く欠いており、看過できるものではありません。事はグラフィックデザイン界に起こったことではありますが、同じデザインを名乗る職業として、インダストリアルデザイナーの地位も少なからず傷
つけられたと言って良いでしょう。
私たちデザイナーは、高度な専門性に根ざし「人と社会のより良い世界」を創造するべく活動しています。今回の事件は、そうした私たちインダストリアルデザイナーの戒めとして捉えなくてはならないでしょう。今こそ、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)は、協会設立の発意に立ち返り、「職能の確立」を再度問い直さなくてはなりません。そのことは、社会に対するインダストリアルデザインの価値を、改めて示すことに他ありません。
 
■社会に問うJIDAの価値
JIDAの広範な活動のなかで、「職能支援」と「ネットワーキング」は、中心的存在と言って良いでしょう。むしろ、それなくしてはJIDAの価値がないとも言えると思います。しかし、その一方で「対内的共益活動」のみでは、社会的存在感を失いかねません。JIDAは「公益」を名乗る団体として、協会外に対しても、インダストリアルデザインの理解を広め、社会になくてはならない職能であることを伝えていかなくてはなりません。一昨年より続けてきた「Value Up JIDA」活動は、このような共益性と公益性の両面において、その価値を高めることを目指しています。そのために、各種広報、渉外、教育、ミュージアム活動など、多様な活動を通じて社会発信を続けてまいりました。この方針は、今後も変わることなく継承発展させてまいります。
 
2016年は、いよいよオリンピックに向けて、デザインの重要性が更に高まってまいります。この機において、私たちJIDAはプロフェッショナルデザイナーとしての「責任と自覚」のもとに、その役割を果たしていかなくてはなりません。社会の厳しい目がデザインに注がれるなか、JIDAは更にその価値向上を推進してまいります。今後とも、会員各位の更なるご理解と、ご支援ご協力をお願い申し上げる次第です。
 
本年が、会員各位の皆さまにとって、幸多き年となることをお祈り申し上げます。
本年も、何卒宜しくお願い申し上げます。
 
JIDA年賀状2016
http://www.jida.or.jp/pdf/JIDAnenga2016
 
 
 

更新日:2016.01.07 (木) 11:43 - (JST)]

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